ここ数年「朝活(あさかつ)」という言葉をよく耳にするようになりました。
しかし、具体的に「朝活とは何か?」と聞かれると、明確に答えられる人は意外と少ないかもしれません。
私は3年以上朝活を続けていますが、朝活を続けることで生活が変わり、たくさんの魅力があることに気付きました。
本記事では、「朝活とは?」という基本の疑問に答えながら、その魅力やメリット、なぜ今注目されているのかについて詳しく解説します。
これから朝活を始めたい方、興味を持っている方はぜひ参考にしてみてください。

朝活とは?
「朝活」とは、その名の通り「朝の時間帯に活動すること」を指します。
特に、仕事や学校の前の早朝時間に、自分の成長や充実感につながる行動をすることを「朝活」と呼びます。
具体的な内容は人によって異なり、以下のような例があります:
- 読書
- ランニング
- ストレッチ
- 勉強
このように、「朝活」とは特定の行動を指す言葉ではなく、「朝の時間を自分のために使う」という広い概念なのです。
なぜ朝活が注目されているのか?
2008年頃から広く認知され始めた「朝活」ですが、現代においては様々なライフスタイルの中の1つとして定着しています。
2023年にクロス・マーケティング社の行った朝活に関する調査によると、現在朝活を行っている人は13.3%、過去も含め朝活経験者24.3%という結果になっています。
性年代別でみると、女性20〜30代は朝活意向者が4割超えと高く、男性20~40代、女性60代は「現在やっている」人が多く、朝活経験者は男性20代の37.3%が最多となっています。
朝活が多くの人に取り入れられるようになったのは以下のような背景があります。
時間の有効活用への意識の高まり
多忙な現代人にとって、「自分のために使える時間」を確保するのは難しいものです。
そこで、誰にも邪魔されない「朝」という時間帯を活用する人が増えています。
在宅勤務や副業ブームの影響
コロナ禍でのテレワークの普及により、通勤時間に充てていた時間を他のことに使えるようになりました。
また、副業を解禁した企業の増加などにより、「朝の1〜2時間で副収入を得たい」「スキルアップしたい」と考える人が増加しました。
朝活はこのニーズと非常に相性が良いと言えます。
健康志向の高まり
早起き、運動、瞑想など心身の健康を意識する人が増えたことも一因です。
特にSNSやYouTubeでの朝活ルーティン動画の影響もあり、「健康な人ほど朝活をしている」というイメージが浸透しつつあります。
成功者の習慣として紹介
アップルCEOティム・クック氏やスターバックスCEOハワード・シュルツ氏など、多くの著名人・経営者が朝活を実践していることも有名です。
世界の成功者に学び、朝活を実践する方もいらっしゃいます。
朝活のメリットとは?
集中力が高い時間帯を活かせる
人間の脳は起床後2〜3時間がもっとも集中力が高いと言われています。
このゴールデンタイムを活かすことで、効率良く成果を出すことができます。
生活リズムが整う
朝活を始めるためには早起きが必要です。
起床から14〜16時間後に「メラトニン」というホルモンが分泌されるため眠たくなります。
これにより自然と夜は早い時間に眠たくなり、朝は早く目が覚めるので、早寝早起きの習慣が身につき、生活リズムが整っていきます。
さらに睡眠の質が上がり、昼間のパフォーマンスも高まります。
自己成長・自己肯定感アップ
「今日も早く起きることができた」「今日も1つタスクをこなすことができた」という気持ちが積み重なることで、自己肯定感が高まります。
小さなことでも継続していくことで、大きな成果へと繋がり自分自身も成長していきます。
自分に自信を持つことで普段の生活、仕事の場でもよい影響を与えてくれます。
ストレス軽減・メンタル安定
朝日を浴びることにより、幸せホルモン「セロトニン」が分泌されやすくなります。
これがストレス軽減や心の安定につながると言われています。
また、朝の満足感を持って1日過ごすことで、1日の充実感も高めることができます。
朝活の注意点
メリットが多い朝活ですが、ただ闇雲に朝早く起きるだけではよいわけではありません。
朝起きる際には以下の点には注意が必要です。
・睡眠時間は削らない。
厚生労働省の「健康づくりの睡眠ガイド」によると7時間前後の睡眠時間の人が、生活習慣病やうつ病の発症及び死亡に至るリスクが最も少ないことが分かっています。
睡眠時間を削ってまで朝活をすることは逆に体を傷つけることになるので、できれば睡眠時間は6〜8時間を確保できるようにしましょう。
・最初から無理に頑張り過ぎない
朝活を始めようと思って、最初からいつもより数時間早く起きようとすると、身体がついていかずに挫折する原因となってしまいます。
最初は10分程度の簡単な内容でもよいので、少しずつ時間を伸ばし、継続することを意識しましょう。
・夜更かししない生活習慣作りも大切
朝早く起きるためには夜早く寝る必要があります。
夜寝る時間を確保するために何をしておくべきか、逆算して行動することが大切です。
例え早く寝る準備ができたとしても、「動画を見過ぎてついつい夜更かししてしまった。」ということがないようにしましょう。
・家族の了承を得る
朝活を始めると、朝活中心の生活習慣となります。
これにより、夜の時間が少なくなったり、朝起きる際に家族を起こしてしまったりする可能性があります。
朝活を始めることは事前に家族へ了承をとっておき、家族を起こしてしまわないように十分に配慮しておく必要があります。
これらを意識することで、朝活はより効果的で続けやすいものになります。

朝活はどんな人におすすめ?
日常生活において下記のような悩みを持っていれば、朝活を始めることを強くおすすめします。
- 時間が足りないと感じる
仕事・家事・育児に追われる人こそ、朝の自分時間を確保したい - 自己投資をしたい
勉強、副業、資格取得などに取り組みたい - 心身を整えたい
1日にゆとりを持ち、ストレス・不眠・疲労感の軽減を目指したい
まとめ
「朝活とは何か?」という疑問について解説しました。
朝活とは、早朝時間を活用して「自分の成長や満足感につながる活動」をすることです。
忙しい現代人にとって、朝の時間は1日の中でもっとも貴重な「自分のための時間」だと言えるでしょう。
どんな朝活をするかは、目的やライフスタイルに応じて自由に選べます。
まずは「朝活をやってみる」という小さな一歩を踏み出してみてください。朝の習慣が変わるだけで、人生が少しずつ好転していくはずです!!
参考文献・出典
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