昨今のIT化の流れでITの知識を習得する動きが高まり、情報処理試験に注目が集まっています。
私は非ITの技術職ですが、ITパスポート試験や情報セキュリティマネジメント試験といった資格を取ることなく、基本情報技術者試験に合格しました。
この記事ではITに疎い状態から始め、どのようにして試験に備え、合格を果たしたか紹介します。
基本情報技術者試験とは
基本情報技術者試験はITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者を対象としています。
ITの基本的な知識や技術に関する資格試験であり、広く一般的なIT知識を問われる内容が含まれています。コンピュータの基本構造、ネットワーク、データベース、プログラミングなど、多岐にわたる領域から出題されます。
ITの登竜門とも呼ばれており、技術者の多くが取得している試験です。
勉強時間
私の場合、資格取得までの勉強時間は300時間でした。
5月から10月の約半年をかけて勉強しました。
ちなみに、受験前の私の紹介です。
- 非ITの製造業勤務
- 理系で大卒。しかし、大学卒業から10年以上経過
- 業務上、ITの知識を勉強する機会なし
IT関連は全くの初学者で、基礎理論からのスタートだったので勉強時間がかかりました。
勉強法
基本情報技術者試験に合格するまでに行った勉強法を紹介します。
- 書籍を読んで基礎を学ぶ
- 科目A(午前問題)を6割程度まで解けるようにする
- 科目B(午後問題)を解く
以上です。
初学者だったため、基礎を大事にしようと考え、丁寧に勉強しました。
1.書籍を読んで基礎を学ぶ
資格の勉強法を検索すると、過去問を最初に解いてから参考書で知識を補完していくといった方法を紹介しているサイトもありますが、それはある程度前提知識があるときの話で初学者には悪手だと思っています。
なぜなら、初めは何も分からず躓く上に調べ方が分からないからです。
知識ゼロで過去問に挑むと挫折しかねないので初めは丁寧にやりましょう。
また、基本情報技術者試験の範囲は広いため、参考書を読んで頭の片隅に残っていたことが後々活きてくる可能性があります。
私のおすすめの参考書はは「栢木先生の基本情報技術教室」です。
amazon.co.jp
試験範囲全体を網羅しているので、効率よく基礎知識を得ることができます。
イラストを交えて優しいフォントでゆるく書いているので、初学者でも読みやすく最初に学ぶには最適です。
ただし、科目Bについては詳しく書かれていないので、必要があれば別途購入する必要があります。
ちなみに、私は科目B(当時の午後問題)は過去問だけの対策だったので、テキストは別に購入しませんでした。
ここでの勉強は深く読み込まなくても概要を学ぶだけで十分です。
抑えるべき基本知識や計算問題の知識はこのあとの科目A(午前問題)を解きながら少しずつ身に付いていきます。
2.科目A(午前問題)を6割程度まで解けるようにする
次に科目A(午前問題)の過去問を解きました。
過去問はひたすら過去問道場を解いていきました。
Web上で過去問を解くことができます。また、解説も詳しく載っており、会員登録をすれば実績も管理できるので、後から苦手な問題の対策をすることができます。
また、スマホでも解くことができるので、スキマ時間を上手に活用することができます。
年度毎に問題を解いていき、正解が6割を超えるところまで繰り返し取り組みます。
科目Aの問題が基礎となり、科目Bがその応用なので、科目Aがある程度理解できるレベルまで持っていく必要があります。
3.科目B(午後問題)を解く
科目Aをある程度繰り返した後、科目Bに取り組んでいきます。
私は過去問道場でひたすら午後問題を解いていきました。
その際はかかった時間と正答率を記録しておいて、苦手な年度が分かるようにまとめました。
現在は科目Bに変更となり、その対策についてはあまり情報が出ておりません。
IPAが公開しているサンプル問題を解くのは必須で、これまでの午後問題過去問を解いていくというのが、一般的な対策かと思います。
科目Bを対策しているスキマ時間には科目Aの過去問を引き続き解いておくことを忘れてはいけません。
こちらも安定して6割以上取れるレベルまで上げていきます。
最後に
専門的な分野なので、専門外の方であればかなり苦労すると思います。
しかし、勉強した用語やアルゴリズムなどは今後プログラミングなどを行っていく中で活きていくものが多いです。
今回の記事が基本情報技術者試験を合格したいと思う気持ちに明確なイメージを持たせる助けになると嬉しいです。
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