DXや英語、マネジメントまで!国や企業が推し進めるリスキリングとは

学習

近年、「リスキリング(Reskilling)」という言葉を耳にする機会が増えていませんか?

政府が推進を発表したり、大手企業が従業員向けにリスキリングプログラムを導入したりと、今やビジネス界でも注目のキーワードとなっています。

しかし、「言葉は知っているけど、具体的にどうすればいいの?」「自分にも関係あるの?」と感じているのではないでしょうか。

今回は今こそ知っておきたいリスキリングの基本について詳しくご紹介します。

 

 

リスキリングとは?

リスキリングとは、時代の変化に合わせて新しいスキルを学び直すことを指します。

英語では「Re(再び)+Skill(スキル)」で構成されており、「再教育」「新たな学び」などと訳されることもあります。

特に最近は、デジタル技術の進化や業務の自動化によって、これまでのスキルだけでは対応しきれない場面が増えています。

その結果、企業も個人も「今ある仕事に加え、これから求められるスキルを学び直す」必要性が高まっているのです。

 

 

なぜ今リスキリングが注目されているのか?

1. テクノロジーの急速な進化

AIやクラウド、データ分析など、デジタル技術は日々進化しています。

例えば、製造業でもITスキルが求められたり、営業職でもデータ分析が必要になったりと、あらゆる職種でスキルの幅が広がっているのが現状です。

 

2. 終身雇用からの変化

かつての「一社に定年まで勤め上げる」時代から、現在は「転職・副業・フリーランスなど多様な働き方」が一般化しています。

その結果、自分の市場価値を高めるためにも、スキルの継続的なアップデートが欠かせなくなりました。

 

3. 国の支援と企業の取り組み

政府はリスキリング支援として、「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」や「教育訓練給付金」の拡充など、個人の学び直しを後押しする施策を進めています。

また、企業も人材の再配置や社員の教育投資として、社内研修や外部講座の導入を積極的に行っています。

 

どんなスキルを学べばいいの?

リスキリングで習得すべきスキルは、業種や職種によって異なりますが、以下のような分野が注目されています。

■ デジタルスキル系

  • プログラミング(Python, JavaScript など)
  • データ分析(Excel, SQL, BIツール)
  • AI・機械学習
  • Webマーケティング
  • セキュリティ知識

■ ビジネススキル系

  • プロジェクトマネジメント
  • ロジカルシンキング
  • プレゼンテーション力
  • 英語・ビジネス英語
  • 営業スキル

■ ソフトスキル系(対人スキル)

  • コミュニケーション力
  • チームビルディング
  • 問題解決力

ポイントは、「今の仕事に加え、将来の可能性を広げるスキル」を選ぶことです。

 

リスキリングの始め方【個人編】

1. 自分の現在地を把握する

まずは、自分の強み・弱みや、将来なりたい姿を整理して把握しましょう。

どのスキルを伸ばすべきかを明確にすることで、学習の方向性が見えてきます。

2. 学びのスタイルを選ぶ

最近は、スマホやPCから学べる手段も豊富で、例えば以下のような手段が存在します。

Udemy

アメリカの会社が運営しているオンライン学習プラットフォームです。

英語だけでなく日本語にも対応しており、非常に幅広いジャンルの講座を受けることができます。

Udemyの動画は買い切りタイプなので、一度購入した動画はいつでもどこでも再生し、学ぶことが可能です。

 

YouTube

ご存知YouTubeですが、無料でも有用な動画が多数存在します。

検索画面に学びたいキーワードを入力するとたくさん動画が出てくるので、まずは気楽にリスキリングを始めたいのであればおすすめです。

 

日本リスキングコンソーシアム

日本リスキリングコンソーシアムは、国や地方自治体、民間企業などが一体となって、リスキリングに取り組む試みです。

無料で登録でき、様々なプログラムの受講だけでなく、求人のマッチングもサポートしてくれます。

 

・本を読む

自分で教材を選んで独学本を読むのも立派なリスキリングです。

書店で実際に手にとって中身を確認したり、持ち運びに便利な電子書籍を利用したりとスキル別に学習することが可能です。

 

3. 小さな目標を立てて継続する

「毎日15分だけ」「週1回は動画を見る」など、小さな積み重ねがリスキリングの成功につながります。

  

  

企業側のリスキリング支援も活発に

最近では、以下のような企業が社員のリスキリングに力を入れています。

・日立製作所

人工知能を活用して社員のリスキリングを促す教育システムを導入している。

リスキリングを通じて成長事業に向けた人材を育成する企業や団体を表彰する「日経リスキリングアワード2024」において、「企業・団体総合部門 最優秀賞」を受賞するなど、リスキリングに積極的に取り組んでいる。

 

・トヨタ

デジタル人材の育成のため、リスキング支援サービスを導入している。

自動運転やAI開発に対応するための専門教育を実施している。

 

・富士通

早くからリスキリングの重要性について言及しており、DX人材化を掲げている。

2021年に人材育成プログラムを開始しており、人材のスキルアップを図っている。

 

企業にとっても、社員のスキルアップ=企業価値の向上に直結するため、今後もこの動きは加速していくと考えられます。

 

まとめ

リスキリングは新しいスキルを学ぶことですが、単なる「スキル取得」ではありません。

自分の将来をより良くするための「自己投資」であり、「生き方の選択肢を広げる行動」です。

国や企業も支援を強化している今こそが始めどきです。

「何かを始めたい」と感じているあなたへ。

まずは興味のあるジャンルから、一歩踏み出してみませんか?

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