「ランニング中に何か学ぶことができないのか」
「健康のためにランニングをしたいけど、英語学習も進めたい」
どちらも大切だけれど、両立させるには時間が足りないと感じていませんか?
そこでおすすめしたいのが「ランニング × 英語学習」という習慣です。
走る時間をそのまま英語のリスニング時間に変えてしまえば、忙しい毎日でも効率よく学習を進められます。
しかも、運動と学習を同時に行うことで、相乗効果も期待できるのです。
私は1年以上ランニングを続けていて、ランニングと英語学習を同時に進行しています。
実際にどちらも少しずつ身になっていることを感じています。
今回は、なぜランニングと英語学習の相性が良いのか、どんな方法で取り入れれば効果的なのか、そして続けるためのコツについて詳しくご紹介します。

なぜランニングと英語学習は相性がいいのか
ランニングしながら学習することでどのような効果があるのでしょうか。
筋肉を動かすと血流が良くなるので、脳へと運ばれる血液の量が増加します。
ジョージア工科大学の研究で、20分間の筋トレで健康的な成人で10%もの記憶力が増加したという結果が出ています。
それほど運動すると脳が活性化されていることになり、続けていくことでその状態を維持することができるのです。
一方、英語学習において、リスニング力を向上させるためには、英語の耳を作ることが大事と言われています。
つまり、ランニング中に耳から学習するのに英語が適しているのです。
また、英語が聞き取れる耳を作るためには「発音することも大事」と言われていますが、
この点においても基本的にランニングは外で行うので、口でボソボソと発音する分には周りの人にも迷惑がかかりにくい点も適している理由の1つといえます。
「走る=英語を聞く」と習慣化できれば、毎日の学習時間を自然に積み重ねられます。
机に向かって勉強するのが苦手な人でも、運動とセットならハードルが下がりやすいと感じるでしょう。
ランニング中にできる英語学習方法
ここでは、実際にランニング中に取り入れやすい英語学習法をご紹介します。
ランニング中の英語学習教材選びはこのような点に注意してみてください。
- 集中力を分散させない適度な難易度
- 繰り返し学習が可能
- 音声品質が良い
- 事前準備(オフライン)が可能
目的やレベルに合わせて、自分に合ったものを選ぶといいですよ。
Podcastで英語の番組を聞く
Podcastはインターネットで配信される音声番組、ラジオのようなものです。
Podcastは基本無料で利用でき、ネイティブの会話やニュース、学習者向け番組まで幅広く揃っています。
特におすすめは以下のようなアプリです。
- Apple Podcast
- Spotify
- Pocket Casts
- Amazon music
☆おすすめのポイント:
これらのアプリはエピソードをダウンロードできるので、通信量を気にせず利用できます。
走る前に概要を確認しておくと、内容理解がスムーズになりますよ。
Audibleやオーディオブックで物語に浸る
物語やビジネス書を英語で聞くのもおすすめです。
興味があるジャンルを選ぶと、物語浸りながら走ることができまし、馴染みのあるジャンルを選ぶとスッと内容が入ってきます。
また、再生速度を選べるのでペースに合わせて設定しておくと、自分のペースに適した学習ができます。
発音がしっかりしていて聞き取りやすいのもありがたいです。
Audibleなら作品数も豊富で、自分の興味に合った本を選べるのが魅力です。
☆おすすめのポイント:
走る距離に合わせて章を区切ったり、同じ章を複数回聞いたりすることで理解度を高めることができます。
さらに、物語の続きが気になって「もう少し走ろう」という動機にもなります。
NHKラジオ英会話で基礎固めをする
基礎からしっかり学びたい方には、NHKラジオ英会話シリーズがおすすめです。
1回15分のコンパクトな構成で基礎英語からビジネス英語まで学ぶことができます。
物語から始まり、その物語での重要な単語や表現を丁寧に解説してくれます。
コツコツと続けていくことで自分の中の表現の引き出しが増えてくことを感じることができるでしょう。
「NHKゴガク」アプリを使えば前の週の1週間分の講座を聞くことができます。
☆おすすめのポイント:
15分という決まった時間で1話が完結するので、ペースメーカーとして利用することもできます。
毎日少しずつ進められるので、継続習慣の構築にも役立ちます。
洋楽で楽しくリスニング
「学習」という意識を強く持たず、リラックスして取り組みたい人には洋楽を聞くというのもいいですよ。
手順としては、
1.走る前に歌詞を確認しておく
2.知っているフレーズを意識して聞く
3.同じ曲を何度も聞いて慣れていく
という形を取って続けていけば、自然と歌詞がそのままの意味で入ってくるようになります。
☆おすすめのポイント:
音楽で気分を上げながら学べるので、ランニングのモチベーションも一緒に上げることができます。
アップテンポな曲でついついペースも上がっていきます。
英語ニュースアプリで時事英語に慣れる
英語のニュースアプリを使うと英語力を向上させながら、最新のニュースを知ることができます。
通常のリスニングでは聞くことのない表現や時事ネタに関する英語を知ることができるので、外国の方と話す際にそのまま話のネタとしても使用することができます。
ただし、英語を話すスピードが早いので、初心者の方は苦戦するかもしれません。
おすすめ英語ニュースアプリ:
- NHK WORLD-JAPAN
- News in Levels
- BBC News
☆おすすめのポイント:
3〜5分のニュースが多く、何度も聞いているうちに似たような表現があることに気づき、自然に英語力が身につきます。
時事英語や、多様なアクセントの英語に慣れることができます。
続けるためのコツ
習慣化の最大のポイントは「無理をしないこと」です。
ここでは続けやすくするための工夫をまとめます。
・イヤホン選びは安全第一
英語に没頭するのはいいのですが、集中しすぎて周りの音が聞こえないと身の危険に気づくことができません。
外音取り込み機能付きワイヤレスイヤホンを使うなど工夫しておけば、危険にいち早く気付き安心です。
・小さなアウトプットをする
走り終わった後はクールダウンが必要なので、学びっぱなしになりがちです。
少しだけ時間を取って「今日聞いたフレーズを1つメモする」だけでも続けていくと学習効果はグッと高まります。
・習慣化の合図を決める
「シューズを履いたら英語アプリを起動する」といった英語学習を始めるルールを作っておくと、自然習慣化され、続けられるようになります。
実際にやってみた感想
私自身、「ランニング×英語学習」を1年以上継続してきました。その経験を通じて感じた効果や変化、そして継続のコツをリアルな体験談としてお伝えします
使用教材は「NHK ゴガク」アプリの「ラジオ英会話」です。
最初は様々な教材を試しましたが、NHKラジオ英会話に落ち着いた理由は以下の通りです:
- 15分できっちり終わるため、ランニングの時間管理がしやすい
- 途中にいくつかの章に分かれており、自然なペースメーカーとして機能している
- 走りながらでも理解できる、ちょうど良いレベル感である
- 毎日新しい内容があり、飽きずに続けられる
しかし、それでも最初の方は聞き流すだけで内容が頭に入らないことは多々ありました。
完璧に理解しようとせず、「英語の音に慣れる」ことを目標にし、数週間続けていくと明らかに耳が慣れてきました。
最初は雑音のように聞こえていた英語が、単語やフレーズの塊として認識できているのを感じます。
継続していると、学習の成果を感じます。
特に印象的だったのは、学生時代に苦手だった現在完了形の表現が、外国人との会話で自然に出てきた時に自分の成長を実感しました。
ランニングへのポジティブな影響も出ています。
英語に集中していると「もうこんなに走ったの?」ということが頻繁にあり、時間が短縮されたような気持ちになります。
また、15分の番組構成に合わせて走ることで、自然と一定ペースを維持でき、ランニングの習慣化にも役立っています。
単純な英語力の向上以上に、「継続すること自体への自信」が最大の収穫だったと思います。
「自分は1年以上、一つのことを続けられる人間なんだ」という自己肯定感は、他の分野にも良い影響を与えていると思います。

まとめ
ランニングと英語学習は、一見別々の習慣に思えますが、実はとても相性の良い組み合わせです。
体を動かしながら英語を聞くことで、健康と学習を同時に手に入れることができます。
忙しい日々の中で「走る時間はあるけれど、勉強する時間がない」と感じている方こそ、ぜひ試してみてください。
今日のランニングから英語を耳に入れるだけで、一石二鳥の充実した時間が始まります。
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